JPタワー大阪が選ぶ安全を担保した次世代型オフィス。セキュリティゲートがビルの付加価値に


日本郵政不動産株式会社 開発第一部 マネージャー 鈴木 雄也 様
- 利用機能
- 連携サービス/ツール
- 導入背景
- オフィスビルの付加価値を高めたい
- 多くのテナント企業様がセキュリティを重視すると想定
- 信頼性があり安価に導入できるシステムを探していた
「JPタワー大阪」は、JR大阪駅に直結する抜群のアクセスと、新たな歩行者ネットワークおよび広場空間の整備を通じて、人々が集う新たなにぎわいの拠点を目指すビルです。 商業施設「KITTE大阪」や1,289席の劇場を備えるだけでなく、オフィスの総貸室面積が約20,000坪であり、かつ基準階の貸室面積が約4,000平方メートル(約1,200坪)と西日本最大級のオフィススペースを提供しています。 2023年には、オフィスワーカーの健康性、快適性、知的生産性の向上に資する取組みや、安全・安心に関する性能が評価され、「CASBEE-スマートウェルネスオフィス」認証の最高位「Sランク」を取得している、大型複合施設です。 「JPタワー大阪」がセキュリティゲート導入に至った背景や、AcallのオフィスDX「ゲートチェックイン」導入の決め手について、日本郵政不動産株式会社の鈴木様にお話を伺いました。
セキュリティを重視するテナント企業様が多いと想定し、導入を決定。
Acall導入の背景を教えてください。
大阪のオフィスビルでは大規模なオフィスビルでも建物内にフラッパーゲート等のセキュリティゲートの普及が進んでいませんでした。しかし、テナント各社のセキュリティのニーズが高まりつつあることやコロナ禍において体温検知によりオフィスへの入場をコントロールする事例もあり、JPタワー大阪の計画段階からオフィスワーカーの出入管理が必要と考えていました。JPタワー大阪は本社機能も含め、数多くのテナントの入居が見込まれることよりセキュリティレベルの強化はビルの付加価値となると考え、設置を決定しました。
従来のフラッパーゲートは、弊社が入居している大手町プレイスの例ではありますが、予約システムへの登録後、来館者へ改めてメールにより発券番号を送信し、その番号によりお客様でQRコードを発券していただく必要があるなど、いくつか手間がかかる点に課題を感じていました。また、システムの初期構築には、安くない初期費用がかかり、システムの更新もありません。建物は50年以上の使用を前提として考えますが、時代の流れによる需要の変化が大きい現代において、特に同じシステムを長期間使用し続けることは困難だと考えました。
加えて、冒頭で述べたとおり、大阪ではセキュリティゲートが一般的ではないことは、裏を返すとセキュリティゲートを導入すること自体が挑戦ということにもなります。そこで、柔軟性を確保するためにクラウド型のシステムを導入し、ランニングコストとして支払う形を選びました。
オフィスビル入口に設置されたセキュリティゲート。柔軟性確保のため、クラウド型のセキュリティゲートシステム「ゲートチェックイン」を導入。来訪者は、テナント企業から事前にメールで送付したQRコードを携帯で表示して通過することができます。
負担の少ない利用料金と導入実績がサービス選定の決め手に。
Acallを選んだ決め手はどのような点でしたか?
クラウド型のセキュリティゲートサービス導入を決定した後、オフィスサポート機能として予定していたテナント専用会議室の会議室予約システムも提供できる複数のサービスを比較検討しました。ユーザビリティ、機能、費用、実績に着目し、結果としてAcallを選びました。
Acallを選んだ決め手の一つは、その利用料金です。導入する規模の大きさもあり、ご提案いただいた価格帯はAcallならではであり、クラウド型のゲート機能を安価に導入できる点が大きな魅力でした。また、導入実績や安定性も重要なポイントでした。Acallは他のセキュリティゲートを備えたマルチテナントビルや、セキュリティに厳しいとされる他の企業での導入実績があり、その信頼性から選定に至りました。
ビルの受付では、有人受付と合わせて自動受付システムを導入。来訪者は受付でもQRコードを発行することができます。
入居企業向けの会議室にもAcallを導入。
8階はコーヒーやお酒を楽しめるラウンジエリア、9階は食堂とフィットネスエリアを備える。
受付以外に、17階の会議室にもAcallを導入したとお聞きしました。どのような会議室なのでしょうか?
JPタワー大阪はマルチテナントビルであり、入居企業向けに会議室を提供しています。2023年11月のオフィス仮使用開始から会議室も供用を開始しましたが、徐々に利用されるようになってきたところです。また、17階の他にも8階と9階にワーカー専用のエリアを設けています。8階はコーヒーやお酒を楽しめ、お客様との商談にも使えるような設えのラウンジ、9階には食堂とフィットネス、屋上庭園を設けています。今後利用が進み混雑してきた場合には、例えば一部座席のホテリングシステムの導入などにより、ユーザーの利便性がさらに高くなればと考えています。
入居企業向けの会議室では、ビルテナントのユーザーが会議室を予約し、ビル側で会議室の管理ができる会議室予約管理システム「会議室チェックイン」を導入されました。
テナント企業で勤務されている皆様に向けて、会議室・ブースをワーカーエリアに設置、その予約管理をAcallで行っています。ワーカーエリア入口にサイネージを設置し予約状況を確認することができます。
システムのアップデートはクラウドサービスの大きなメリット。Acallで未来を見据えたビル運営を。
Acallを導入した感想についてお聞かせください。
Acallの大きなメリットは、クラウド型のためシステムがアップデートされていく点です。従来のシステムでは機能の改修が難しく、耐用年数を超えた後の新たなシステムの導入が一般的だと思います。その点、Acallは品質向上のためにユーザーからのリクエストをシステム改修として機能に反映させることもあり、JPタワー大阪でも随時改修された機能を享受できる点が大きなメリットと考えています。
現在のフラッパーゲートの入退館にはQRコードが用いられていますが、将来的にこの技術が変わる可能性もあります。Acallのゲートチェックインは一般的に流通しているiPhoneを活用していますが、今後の機能改修においても一般的に流通している製品で対応でき、市場の変化に柔軟に対応できる点が、未来を見据えたビル運営において非常に有益だろうと考えています。
日本郵政不動産株式会社 開発第一部 マネージャー 鈴木 雄也 様